ブロック塀被害の問題点と対策を追求!なぜ建築基準法守られない?

国内ニュース
出典:ANNニュース
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こんにちは。

やすです!

6月18日に大阪府北部で発生した地震によって、高槻市では震度6弱を記録しました。

高槻市立寿栄小学校のプールを覆う形で建てられていたブロック塀が倒壊し、通学中の女児4年生が死亡した。

なぜ倒壊したのか?

なぜ対策を行ってこなかったのか?

様々な疑念を残すこの自然災害によってひこ起こされた事故はこれから大きな問題として提起されていくと思われます。

この倒壊の事故によって明らかになったブロック塀は、建築基準法を違反しているということも判明しており、同じような状態の塀が全国各地にあると見られ、多くの問題点が浮き彫りとなりました。

この記事ではブロック塀の倒壊によって被害にあった事実を踏まえ、出てきた問題点と対策を追求していきたいと思います。

またこの建築基準法が守られない現状はなぜなのかも考えていきたい。

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ブロック塀に関する建築基準法とは?

ここに該当ブロック塀の写真を掲載します。

寿栄小学校のブロック塀
出典:googleストリートビュー

以下、全国建築コンクリートブロック工業会からの引用が続きます。

一般にいわれているブロック塀の正式な名称は「補強コンクリート造のブロック塀」といいます。
ブロック塀は、建築基準法施行令第62条の8(へい)、平成12年建設省告示第1355号で最小限守らなければならないことが規定されています。また(社)日本建築学会では「コンクリートブロック塀設計規準」、「ブロック塀施工マニュアル」、「壁構造配筋指針」、「建築工事標準仕様書・同解説 JASS7 メーソンリー工事」において構造や施工のいろいろな規定がつくられ、ブロック塀の安全を確保するための推奨する数値等が決められています。
引用:引用:http://www.jcba-jp.com/daijiten/c02/index.html

ブロック塀に使われる材料の規定

ブロックは、JIS A 5406(建築用コンクリートブロック)で定められている製品か、これらと同等以上の品質のもので、12(B)または16(C)と呼ばれているものを使ってください。
鉄筋は、JIS G 3112(鉄筋コンクリート用棒鋼)、JIS G 3117(鉄筋コンクリート用再生棒鋼)に定められているSD295A(異形鉄筋)、SDR295(異形鉄筋)以上のものを使ってください。
コンクリートやモルタルは18N/mm2(180kg/cm2)以上の圧縮強度のものを使ってください。

詳しい状況は画像だけではわかりませんが、ごく一般的に使われるコンクリートのブロックを使用しているようにも見えます。

また、バラバラに崩れているわけではないので鉄筋によるたて筋は使用されているものと思います。

ブロック塀の高さについて

ブロック塀の最大高さ(H)は、地盤面より2.2mです。

ブロック塀で使うブロックの厚さについて

ブロックの厚さは塀の高さが、2.0m以下の場合は12cm以上、2.0mを超える場合は15cm以上です。

ブロックのたて筋について

たて筋は、ブロックの空洞部分で重ね継ぎをしていけません。基礎に鉄筋径の40倍以上の長さを埋込み、1本もので塀の高さ分立ち上げます。鉄筋は、一般に直径10mmの節のついた異形鉄筋を使い、間隔は40cm~80cmで入れます。

ブロック塀の控え壁について

控え壁(控柱)は、塀が風や地震で倒れないようにするものです。塀高さが1.2mを超えるときは、長さ3.4m以内ごとに基礎と塀と一緒につくってください。

ブロック塀の基礎について

基礎は、鉄筋コンクリート造または型枠ブロック造布基礎とします。基礎の大きさは、せい(D)を40cm以上、幅(b)をブロック厚さ以上です。根入れ深さ(Df)は35cm以上としますが塀の高さが1.2m以上になるときは高さに応じて深くします。基礎は、地表面より必ず5cm以上立ち上げてください。

その他の注意すること

あらかじめ高くする計画をされていない塀の上にブロックを積上げてないでください。

これらの基準というのは戦後間もなく制定されたものであるが、これまでの地震災害などにより、改訂が加えられて今に至るわけです。

改訂によって基準を満たさない建物が増えてきているのが現状になっています。

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今回の事例の問題点と対策

ブロック塀に使われる材料について

写真で見る限り違反してるかどうかの判断は出来かねますが、一応ブロックのなかに鉄筋が入っているのはわかります。

ブロック塀の高さについて

ブロックの高さは最高でも2.2メートルと規定されています。

しかも2.2mというのは控え壁のあるもので土台が補強してあるもので、なおかつ周りがしっかりとコンクリートや改良された土でかためられている場合に限ります。

今回倒壊事故を起こしたブロック塀はわかっている状況だけでも1.6m以下にならないといけません。

それに対し、実際には3.5メートルもあったというので大幅な違反建築物となります。

ブロック塀で使うブロックの厚さについて

ブロックの厚さについては画像だけでは違反なのかどうかはわかりませんが、高さが大幅に違反しているために、厚さどうこうという問題ではないことになります。

ブロック塀のたて筋について

ブロックに鉄筋が入っているのは確認できますが、基礎に40cm以上刺さっていることが条件になりますので、写真を見るかぎり違反しているとみてとれます。(見えている鉄筋の長さが40cm以上あるようには見えない)

ブロック塀の控え壁について

これについても高さが大幅にオーバーしている上に控え壁が設定されているようにはみえない。

倒れているブロック塀は真っ平らになっているのが確たる証拠になります。

ブロック塀の基礎について

基礎についてはプールサイドの端が基礎部分になるのだろうが、すでに高さを超えて、控え壁などを設置していない時点で違反になる。

地面の下部分については写真ではわからない。

その他の注意すること

もともとプールサイドには壁はなかった。

それを視界を遮るために壁が建てられたということですから明らかに計画的ではなく、違反になります。

といったように今回震度6弱で簡単に倒れてしまったブロック塀はほとんどの条件を満たしていないことがあげられる。

”なるべくしてなった”としかいいようのない事故と言い換えることができる。

一般の人はとりあえず置いておいて、専門家や有識者であれば一見しただけでどの塀が問題なのかはすぐわかると思う。

しかし今まで地震によって危険に対してスイッチが入ってきていたはずなのに、対策がなされていない現状。

どのような対策をしていけばよいのでしょうか。

今回のことによって有識者だけでなくある程度の一般人にも危険に対する知識というものが蓄積されてきています。

自然災害だからしょうがないではなく、自分たちで決めてきた法律を自分たちで守っていかなくて何が法律なのか?

これからはもっともっと具体的なことについての取り組みというものをしっかりと話し合っていかないといけないという課題が出てきましたね。

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なぜ建築基準法が守られないのか?

もちろん全ては言い訳になってしまうでしょう。

法律が改訂されても現実はそれに追いついていかない。

なぜ、追いついていかないのか。

進むことばかりに気を取られて、後ろを固めていく予算がない。

なぜ予算がないのか。

高齢化社会、少子化、過疎化・・・挙げればきりがない現実問題。

どこかでしっかりと腰をつけて本気で話し合い、本気で具体的な施行について取り組んでいかなければ、先延ばしになる一方。

今回のような犠牲者が出て、世間が騒ぎ出したから行動するではなく、これまでの失敗から動いていく体制を作っていきたいですよね。

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まとめ

ブロック塀被害の問題点は以前からあったが、対策が後手に回り手がつけられていない状況だった。

今回政府が主導で点検と具体的な施策を行っていくことで、次のスタートラインに立てると言えます。

新たな犠牲者を出さないためにも、もっと失敗から学ぶ国づくりをしていきたいところです。

以上、やすがお送りしました。

もしもというのはいつなのかわかりません。いまのうちに十分な備えを!

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