前提なし平和条約締結による問題点は何?素人でもわかりやすく解説

前提なし平和条約締結による問題点は何?素人でもわかりやすく解説

こんにちは!

今日ニュースでロシア側が日本に対して前提条件をつけずに年内の平和条約締結を提案してきたという報道が流れました。

政治に疎い私は「?」だったんですが、そのような人は多いと思います。

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これに対してメディアや有識者の間では、否定的な意見が多い。

”領土問題の解決を事実上棚上げするもの”といった形でマイナスなものであるイメージしかないが、実際にこの平和条約とは何なのか?

またここで言う”前提条件”とはなんなのか?

平和条約を締結することによるメリット、デメリットなどを書いていきたいと思います。

ロシア・プーチンが発信した前提条件なしの平和条約締結の提案までの流れ

現在ロシア極東のウラジオストックで国際会議が開かれています。

その全体会合でロシア大統領のプーチンが日本の安倍総理大臣に対して、今年の年末までに、前提条件をつけずに平和条約を締結しようじゃないかという提案をしました。

安倍総理大臣が演説をしたあとに

「今思いついた。まず平和条約を締結しよう。今すぐにとは言わないが、ことしの年末までに。いかなる前提条件も付けずに」

引用:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180912/k10011626481000.html

とコメントし、会場から拍手が起こったというのです。

続けて、

「その後、この平和条約をもとに、友人として、すべての係争中の問題について話し合いを続けよう。そうすれば70年間、克服できていない、あらゆる問題の解決がたやすくなるだろう」

と述べたのです。

周りの反応もよかったために、良さそうに聞こえますが、日本の各種メディアは今まで解決できていない北方領土問題の解決を棚上げにするということを報じています。

前提条件とは一体何?

プーチンの言葉にあった前提条件とはいったいなんなんでしょうか?

これを説明するには実に長い説明が本当はいるのですが、ここでは簡単に説明していきます。

ロシアは当時ソ連(ソビエト連邦)という国であった時代のことです。

日ソ中立条約をソ連が破り日本に侵攻し、北方4島を占拠しました。(ソ連は日本が先に破ったと主張しています)

ソ連側としては先に条約を破ったのは日本だとして、その後返還することはしていません。

そして1956年に署名した日ソ共同宣言では平和条約を締結した後に歯舞群島と色丹島の2島を日本に引き渡すとしていました。

ソビエト崩壊後も1993年の東京宣言、2001年のイルクーツク声明でも北方4島の帰属の問題を解決してから平和条約を締結するという内容になっています。

2013年に安倍総理大臣とプーチン大統領が発表した共同声明では”これまでに採択されたすべての諸文書および諸合意に基づいて交渉を進める”としており、常に前提条件ありきの平和条約という構図になっている。

日本:北方領土問題の解決が平和条約締結の条件

ロシア:平和条約を締結したた北方2島を返すという条件

この主張を一旦なしにして平和条約を締結しないかという、なんとも身勝手な内容であることがわかります。

これをすすめていくことの問題点とはなんなのかみていきたいと思います。

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平和条約を締結することの問題点

ロシア側プーチンの一方的な提案に対して、周りは拍手を送っています。

日本からみればなんとも理不尽な内容ですよね。

一方的に攻め込んで日本の領土を奪い取って、70年経っても返さない。

ジャイアンかよって感じですが、これが現実なんですね。

とりあえず現実は変えられないので受け入れるしかありません。

しかし日本としては正々堂々戦って奪い取ったものではなく、一方的に攻め込んで不正に奪ったものであるから、”返してもらう”ものではなく、”返さなければいけない”ものという認識を持ち続けてこの問題に70年も向かい続けてきたわけです。

日本の主張が”返還ありきの平和条約”と主張し続けていることを知っているのに”平和条約を結んでから仲良く北方領土のことを話し合おうじゃないか”と言ってきているのです。

むかっ腹は立ちますが、これまで70年間ほとんど進んでこなかった問題を1ミリでも進めていける可能性があるのは確かなのかなという考えもあります。

しかし結局のところ日本の菅義偉官房長官はこの提案に対して、

「政府としては北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結する基本方針に変わりはない」と述べ、否定的な考えを示した
引用:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6296700

といった感じで慎重な態度で望むつもりです。

平和条約を締結することのメリット

結局のところこの前提条件なしの平和条約を結ばないと前進がかなわないのであれば、結んで北方領土問題を進めていくことも一つの手であるのは確かなことだと思います。

締結した場合のメリットを考えると、

経済でのメリット、安全保障でのメリット、そしてそれが組み合わさったメリットなどがあります。

経済でのメリットに関しては主にエネルギー関連になります。

ロシアは天然ガスの輸出大国になります。

日本は現在ロシア以外から高いお金を払って天然ガスを買っています。

それを安く買うことができるチャンスになります。

しかもシベリアという極東の地域の開発に参加することで日本の経済的チャンスも広がり、開発分野でも天然ガスの問題でも一気に解決ができる算段になります。

ロシアにしてみてもシベリアの開発が進むことで経済が活発になって雇用も増えていいことづくめになります。

安全保障については日本にとってもロシアにとっても中国に対しての牽制に役に立ちます。

またそこに経済が絡んでくることで有事の際に日本に対して不利な行動を慎まれることがあります。

まさにいいことづくめなのです。

平和条約を締結することのデメリット

デメリットを考えてみるとメリットに書かれたことが一切ないことに加えて、これからも永遠に北方領土問題を抱えていかなければならないことになります。

なんにもいいことがありません。

ただし、「ロシアが不正に日本の領土を奪取した」という日本の主張・メンツは保ち続けることはできます。

まとめ

慎重に進めていかなければならない問題だけにこれからの日本の対応に注目が集まりそうですね。

とりあえずチャンスの一つと考えて、国民も考えていくことも大事なんじゃないかと感じました。

以上、やすがお送りしました。

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