仮想通貨といえばビットコインやイーサリアム(ETH)が話題で出てきますよね。
しかしイーサリアムって何だろう?という人も多いと思います。
この記事ではイーサリアム(ETH)について少しでも知識を深めて行けるようになります。
また今後の展開なども合わせて読んでいただければと思います。
イーサリアム(ETH)の概要
ビットコイン以外の仮想通貨のことをアルトコインと言われますが、そのアルトコインの代表こそが仮想通貨市場で時価総額2位のイーサリアム(ETH)になります。
ビットコインは仮想通貨の始祖になり、国際取引の決済が目的で作られたものですが、イーサリアムはさらにそれに加えて3つの特徴がプラスされたプラットフォームとして開発されています。
通貨記号 | ETH |
発行開始 | 2014年7月 |
発行上限枚数 | なし |
コンセンサスアルゴリズム | Pow→Posへ移行予定 |
それぞれの特徴について次の項目から伝えていきたいと思います。
イーサリアム(ETH)の特徴
イーサリアムの3つの特徴を紹介します
- スマートコントラクトの搭載
- Dapps(分散型アプリケーション)開発のプラットフォーム
- ICO(新規トークン)を発行して資金調達が可能
スマートコントラクトの搭載
ひとつめの特徴のスマートコントラクトですが、これは複雑な契約のやり取りをスマートに行うために開発された機構です。
ブロックチェーン上であらかじめ契約情報を記載しておき、条件がそろったところで自動で契約が執行されるというシステムです。
ブロックチェーンはそもそも不正な改ざんが難しく、第3者で管理するという体制がありますので、スマートコントラクトにうってつけの技術になります。
今では不動産業界での仕組みも進んでいて、今後もっと広まっていくと考えられています。
Dapps(分散型アプリケーション)のプラットフォーム
Dappsというのは分散型アプリケーションのことで、中央管理者がいないのが特徴です。
私達が通常使っているようなアプリケーションやクラウドサービス(SNSなど)には管理者が存在しています。
これらのものはビジネスモデルにもよりますが、手数料を払ったりして動いています。
また管理しているサーバが停止したりするとそのサービスも停止してしまうような事態に発展します。
それらを解決してくれるものがDappsと言われるものです。
スマートコントラクトを利用して中央管理者なしにシステムを自動で機能させることによって、持続性・安定性と低価格を実現できるプラットフォームが稼働できます。
ICO(新規トークン)の発行
トークンというのはオリジナルブロックチェーンからコピーして作られる暗号資産(仮想通貨)のことで、これを新規で発行することをICOと言います。
ICOをするメリットというのは、株式のように資金調達ができるという点です。
イーサリアムベースのトークンは専門知識がそれほどなくてもできるという特徴があり、これによって株式による資金調達よりも低コストで行うことができるようになります。
今まで上場審査が壁でできなかったような有望なプロジェクトなども今後は可能性が広がっていくことから、世界的にもビジネスのイノベーションが加速していくことが期待されています。
イーサリアム(ETH)の今後の価格予想
イーサリアム(ETH)が今後の価格を左右するのにはいくつかの要因が考えられます。
- アップデートによるイーサリアム2.0への進化
- DeFi市場の普及
- ステーキング市場の普及
- EEAによるイーサリアム(ETH)中心のビジネス普及
- ETF承認によって起こる資金流入
Crypto Research Reportでの予想によると2025年までに約40万円まで上昇するとしています。
しかし、これらのものはあくまで予想なので今後どういったことが起こるかわかりませんが、イーサリアムに関して今後どういったことが起こりうるのか、それぞれについて順に説明していきたいと思います。
アップデートによるイーサリアム2.0への進化
イーサリアムには大きく分けて4つのアップデートがあり、執筆時点ではすでに3つのアップデートが完了していて、今は4つめのアップデート「セレニティ」が進行中です。
これらすべてのアップデートが完了するとイーサリアム2.0として進化して、さらなる発展が期待されます。
この最後のアップデートによる大きな変更点はイーサリアムのマイニング方式がPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフオブステーク)に変わります。
これが実現されるとネットワークにおける維持コストが大きく削減されることになります。
過去のアップデートでも実際に価格が大幅に上昇していることが確認できていることから今回のアップデートによる価格上昇は期待感大です。
アップデートの最終ローンチは2022年となる予定ですので、それまで期待とともに大きくなっていくことが予想されます。
DeFi(分散型金融)市場の普及
DeFiというのは分散型金融と訳されていて、いわゆるブロックチェーン上に構築される金融エコシステムのことです。
DeFiプロジェクトは2020年くらいから話題になってきていて、これらの大半はイーサリアムを使用して開発されているために、DeFiの市場規模が拡大するというのはイーサリアム市場の拡大ともとれるためにETH価格が上昇する可能性も高くなっていきます。
ステーキング市場の普及
ステーキングというのは、暗号資産(仮想通貨)を一定期間ウォレットに保管しておくことで、報酬を受取ることができる仕組みのことです。
定期貯金のようにウォレットに保管しておくだけで報酬がもらえるので、専門知識がない人でもかんたんにできることが大きな魅力です。
このステーキングができるようになるのは最終アップデート「セレニティ」が終わったあと、つまりイーサリアム2.0になってからになります。
まだ開発途中であるイーサリアムを持っておくのは今のうちかもしれません。
EEAによるイーサリアム中心のビジネス普及
EEAというのはイーサリアムを活用してビジネスを展開していくことを考えるエンタープライズ・イーサリアム・アライアンスという組織のことです。
このEEAにはすでにマイクロソフト・JPモルガン・トヨタ・KDDIなど名だたる大企業も加盟していて、イーサリアムのスマートコントラクト技術をビジネスに使用してどのように展開していくかを研究しているところです。
これらのビジネスやサービスが導入されていけばイーサリアム市場は拡大を続けて価格も上昇していく可能性が非常に高くなっていきます。
ETF承認によって起こる資金流入
イーサリアムは投資信託としての上場(ETF化)を進めていて、これがもし認められて、ETFとして上場することができれば、仮想通貨などの暗号資産に手を出していなかった投資家達も注目することとなって、資金が一気に流入してくる可能性もあります。
まとめ
イーサリアムは様々な領域において今後の金融サービスにおいて絡んでくることになるため、プラットフォームとしての地位を確立して、もっと開発が活発になり、認知度も増えてくればさらなる発展が期待できる仮想通貨の代表的な位置にあると思います。
それもこれもイーサリアム2.0の完成にあるのかなと筆者は現時点では考えています。
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