仮想通貨といえばビットコインが真っ先に思いつきますが、ライトコイン(LTC)とはなんだろうと私は最初思いました。
ビットコインと名前が似てるけどどう違うのか初心者の人にとっては謎な部分が多いと思います。
この記事ではライトコイン(LTC)について少しでもわかりやすく知識を深めていけるように書いています。
今後の展開なども合わせて読んでいただければと思います。
ライトコイン(LTC)の概要

ライトコインというのはgoogleのエンジニアを経験していたチャーリー・リー(Charlie Lee)が考案して発足した仮想通貨になります。
執筆時(2021年1月21日)の時点で時価総額約1兆円で7位という仮想通貨になるライトコインはビットコインを超える存在として開発されたものではなく、あくまでもビットコインの欠点を補う立場として開発されてきた存在となっています。
それはまさに金と銀の関係を模しています。
デジタルゴールドと言われるビットコインと存在位置がかぶらないデジタルシルバーとしての存在を意識して、それを市場の価値観に落とし込むことで今日まできています。
ライトコイン(LTC)の特徴

ライトコインの5つの特徴を紹介します
- 低コストでのP2Pの決済用通貨
- ビットコインよりも早いトランザクション
- ビットコインのインフレに対応する発行枚数
- Scryptの暗号方式を採用する
- 公式のウォレットを公開
低コストでのP2Pの決済用通貨
ライトコイン(LTC)はもともとビットコイン同様にP2Pでの電子マネーを理念として作り出された仮想通貨になります。
ビットコインをもとに設計された仮想通貨ですが、ビットコインよりもトランザクション完了までのスピードが速く、手数料も安く決済できるようになります。
つまりビットコインが敷いてくれたネットワークを安く速くできることがライトコインの最大の特徴になります。
ビットコインよりも早いトランザクション
ライトコインはビットコインよりも多くのトランザクションを処理することができます。
ブロック生成のサイクルが速く、承認時間はビットコインの1/4で2分半ほどになります。
ビットコインでは近年問題とされてきた多くの時間を必要とするトランザクションの対応を解決してくれるようにしているのがライトコインです。
ビットコインのインフレに対応する発行枚数
ビットコインの発行上限が2100万枚であることに対してライトコインの発行上限8400万枚というようにちょうど4倍に合わせています。
これはチャーリー・リーが「ビットコインをゴールドとするならライトコインは銀である」と位置づけをするように、ビットコインが価値の保存という目的になりつつあることに対応して、決済として使えるようにしていることがわかります。
決済の手段として発足したビットコインですが、希少価値においても速さにおいてもライトコインのほうが決済には向いてるよねという見方ですね。
Scryptの暗号方式を採用する
ライトコインの設計はビットコインがほとんど基にされていいますが採用している暗号方式はScryptというもので、ビットコインのSHA-256とは違います。
ScryptはSHA-256よりも複雑な暗号方式でセキュリティー面でも向上しているとも言えます。
公式のウォレットを公開
仮想通貨の保存について通常は取引所が最初につくるウォレットになると思いますが、取引所とは別にウォレットに保存しておくとよりセキュリティーが向上します。
ライトコインでは公式のウォレットを公開していて、プライベートキーの安全性を確保して、送金や残高の確認をすることが可能になりました。
ライトコイン(LTC)の今後の価格予想

ライトコイン(LTC)の今後の価格について書いていきたいと思います。
ここではビットコイン(BTC)とライトコイン(LTC)、そして金と銀の関係について対比させてみたいと思います。
表は執筆時点の2021年1月21日の価格にしています。
価格 | 倍率 | |
金(g) | 6910円 | 1 |
銀(g) | 97.35円 | 71倍 |
ビットコイン(1BTC) | 3530000円 | 1 |
ライトコイン(1LTC) | 14650円 | 240倍 |
このように金と銀人の関係は約71倍であるのに対して、ビットコインとライトコインの関係は約240倍という関係になりました。
チャーリー・リー氏が描いた金と銀の関係の理想と比べるとこれでは乖離があります。
しかし金と銀は非常に長い歴史があるのに比べてビットコインもライトコインもまだまだ10年ほどしか歴史がありません。
またライトコインやビットコインには半減期があり、この半減期がその仮想通貨の価格に大きな変化を与えるということもあります。
半減期は4年に一度実施されていて、ビットコインは3回の半減期が実施されましたが、ライトコインはまだ2回です。
それに加えて、ビットコインは世界の投資家たちが参入し、一般でも持ち始める人が増える一方、ライトコインはまだまだ知名度が低く、同じ土俵に立ててるとは言えません。
今後ライトコインの知名度や需要が増えるに従って価格は金と銀の相関関係に似てくるかもしれません。
もし、そうなった場合は金と銀の相関関係(71倍)を当てはめると
47918円ほどになっている可能性があります。
まとめ
仮想通貨のライトコイン(LTC)は元googleのエンジニアであるチャーリー・リー氏が考案して開発されたビットコイン(BTC)の欠点を補うような速さと手数料の安さが特徴の仮想通貨です。
金と銀の関係をモチーフにして作られて、デジタル・ゴールドがビットコインとしたらライトコインはデジタルシルバーにあたります。
金と銀の関係を当てはめるならライトコインは今よりも3倍以上の価格がついてもおかしくありません。
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